格付け機関って? [金融経済]

昨晩未明に、ちょっとユーロが大きく動きました。(正確には今日の明け方頃です)
原因は、格付け機関の一つである
スタンダード&プアーズ(以下S&P。一般的にこう略して表記している所が多いです)がユーロ圏各国の格下げを示唆した為です。
そこから、投資家にユーロに対するネガティブな印象が広がり、ユーロが売られ、資産の回避先として他の通貨が高騰した訳です。

そもそも格付け機関ってなんなのでしょう?
これは、各会社でAAAやAaaと言った記号を用い、発行された債券、または発行体そのものが有する債務を履行する総合的な能力(信用力)について意見を表明する会社のことです。
国だけではなく、債権を発行する大本を評価する組織なので、会社とか大学や株式などにもこの格付けは行われます。
最近であれば、アメリカのドルが初めて格下げをされて、話題になったり
日本も夏ごろに格下げされましたよね。
この格付け機関で、特に有名なのがS&P、ムーディーズ、フィッチの三社です。

この格付け機関が、投資家、市場に与える影響はかなりのもので
不当に低い評価を付けられたと思われる場合は、債権の発行体から異論が出されることもあります。

最近の例:亀井氏:格付け会社は経済かく乱、日本格下げなら抗議-インタビュー

確かに、債権の健全性を評価する格付け会社というものの存在は必要でしょう。
しかし、将来性などを考慮するのではなく、あくまで「現段階での債務履行能力」を評価して付けられる格付けが、ほんの数社の主観であたかも操作されるようになるというのは危うい面もあります。

先の事が誰にも分からないように、この格付け会社自体の評価は、あくまで参考に留めておくのがいいのではないかと、個人的に思います。
もっとも、相場に与える影響は確かに甚大なので、この格付けの内容によって、相場がどのように動くのかはある程度理解しておけば、ひとつの武器として有効活用できるのは間違いないでしょう。

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